LaFerrari

メニュー

シャシーとボディシェル

「ラ フェラーリ」が目指すパフォーマンスを達成するために、フェラーリは素材の選定から設計、エンジニアリングに至るまで、スクーデリア・フェラーリがF1 マシンで培ってきた経験を最大限に活用しました。その範囲は、試験設備から製造過程にまで及んでいます。そればかりではありません。伝説のF1 マシン・デザイナーとして、フェラーリが世界選手権で勝利した車輌の、少なくとも11 台の責任者であったロリー・バーン氏の、専門家としての経験から、彼の意見も多く取り入れられています。シャシー設計を担当したGT カーとF1 マシンのエンジニアで構成されたワーキング・グループは、ハイブリッド・システムを搭載しながらも、高剛性と軽量化を実現するシャシー開発を進めました。エンジニアリングの段階で、数多くの機能をシャシー設計の中に統合することで、重量軽減に貢献しています。一例として、シート構造を挙げることができます。シートを、シャシー構造と一体化することで、重量を抑えるとともに、よりコンパクトな構造を実現しました。このような妥協のないソリューションにより、「エンツォ」のシャシーと比較して、「ラ フェラーリ」のパフォーマンスは大幅に向上しました。ねじれ剛性は27%、ビーム剛性は最大で22%向上させるとともに、重量は20%削減しています。シャシーは、すべてマラネッロのファクトリーで、F1 マシンと同じスクーデリアの素材と製造プロセスにより製造され、F1 マシン同様、航空技術を応用したプリプレグ複合素材を採用しました。その複合素材には、特性の異なる4 タイプを、ブラックボディの各部分の機能的要件に合った性質の素材が使われています。

F138 - Knowledge transfer from F1 to GT

バスタブ型シャシーのほとんどはT800 カーボン製です。この素材が自動車で使われるのは今回が初めてのことです。ファブリックとユニディレクショナル(単一方向)テープ共に、手作業によって積層作業を行うことで、適切な部位に適切な素材を使うことを可能とし、シャシーの各部位が求める機能を実現させました。T1000 ユニディレクショナルテープとファブリックは、パッセンジャー・コンパートメントの保護に重要なドアやシルなどに採用されています。その高い衝撃吸収性能は、もっとも厳しい側面衝突規定をクリアしています。車体の構造部材には、M46J ユニディレクショナルテープとファブリックが使われています。これは、非常に剛性に優れ、また軽量な素材です。 アンダーボディに使用するカーボンファイバーには、さらに特別な複合素材ケブラー®が併用されています。ケブラー®は、路面からの飛び石などから、カーボンを保護するために使用されています。複数素材のアプローチを採用したのは、ブラックボディ全体を構成するコンポーネントの数を減らし、軽量化を図るためです。その一例が、ワンピース・リアセクションです。このパーツは、M46J とT800 カーボンファイバーによって一体で成型し、剛性構造部材でありながらも、非常に軽量となっています。カーボンファイバーは、F1 マシンのシャシーと同じオートクレーブで、130℃と150℃の2 段階に分けて加熱し、硬化・成型されます。また、この作業はカーボン層の剥離が発生しないよう、真空状態で行われます。

  • High impact and penetration resistance
  • Advanced carbon-fibre technology
  • Four different types of carbon-fibre
  • The chassis is built in-house
  • Four different types of carbon-fibre